こんにちは鳥巣です。5/1のあさイチでは、奈良県下北山村から木工品のレポートがあるようです。奈良県も南部になると、紀伊山地のど真ん中になりますから、林業が盛んな地域ですから、木工製品を中心にした産業が盛んなのではないでしょうか?そんなところで、どんな木材でどんなものを作っているのか?どこで買うことができるのかを調べてみました。
なぜ下北山村は木工産業の町なの?
下北山村は奈良県の最東南端に位置し、西は和歌山県、東は三重県に接しています。お隣はあの有名な十津川村です。人口は800人足らずで、村の面積の9割以上が森林という、森林資源に恵まれ、古くから林業が盛んに行われてきた土地です。
村の起こりは平安時代です。約1300年前に誕生した、役行者を開祖とする山岳宗教「修験道」の発達によって、山伏たちの往来が始まったことが始まりといわれています。下北山村は「修験道」の修行場として開かれた世界遺産「大峯奥駈道」の中間にあるため、物資補給のために多くの山伏が出入りしたのです。
近隣には上北山村や十津川村、和歌山県北山村、三重県熊野市があり、ともに林業が盛んな地域です。四方を山に囲まれ、面積の約半分が「吉野熊野国立公園」に指定されていて、西側には世界遺産「大峯奥駈道」を有する雄大な大峯山系が連なっています。村の周囲は1,000m級の山々に囲まれているため、美しくも厳しい自然環境で、良質なスギ・ヒノキが育まれています。
県庁所在地の奈良市や大阪までは車で3時間弱かかりますが、市街地のある熊野市までは約40分ほどでいくことができます。
そんな豊富な森林資源があるにもかかわらず、”秘境”と呼ばれる険しい山奥の村では、山から木を伐り出すのも簡単ではありません。そこで下北山村では村を挙げて林業の再生に取り組んでいて、より安全で効率的な林業を推進して、都市部へのPRや販路も開拓しています。
近隣の村とともに取り組む「林業の6次産業化」とは、山から木を切り出す「1次産業」から製材・加工などを行って、建材や家具などに商品化する「2次産業」、それを販売する「3次産業」までの全てを村内で行う新しい林業のことを指します。
そこで、村内にある「スカイウッド」という会社では、村内の木材でまな板や木製カトラリー、食器などの木工製品を作り、それを販売するだけでなく、下北山村の林業を外に広めていく「6次産業化」の拠点を担っているわけです。
また、世界遺産でもある紀伊山地の霊場と参詣道が村内を通り、源泉かけ流しの温泉や、清流、滝、吊り橋など、気持ちの良い大自然を活かしつつも、木工品を中心とした村の魅力をアピールしているのです。
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どんなものを作っているの?どこで買えるの?
「スカイウッド」は、北下山村の木を使い、北下山村で作られた家具や木工品を製造、展示・販売する拠点です。ここは村の木工家たちが集まって運営しています。

工房では家具や木工品が職人によって生み出されています。「村の木を使い、村の工房でつくる」をテーマにして、それぞれの職人のオリジナル品やオーダーメイド家具の制作を行っています。
奈良市にある「やまからな」のWebサイトでは、下北山村や十津川村など、奈良県南部の奥大和地域で製作されたオリジナルの木工品や特産品がネットショップでも販売されているようで、他では手に入りにくい商品を多数取り揃えています。また奈良市内には実店舗もあるので、実物を見ることも出来るようです。
やまからな
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まとめ
なぜ十津川村は木工の町なの?
十津川村は奈良県の最南端に位置し、その広さは、村としては日本一の広さです。そしてその面積の96%が森林という、森林資源に恵まれ、古くから林業が盛んに行われてきた土地です。この美しくも厳しい自然環境で、良質なスギ・ヒノキが育まれていますが、豊富な森林資源があるにもかかわらず、秘境と呼ばれる険しい山奥の村では、山から木を伐り出すのは簡単ではありません。そこで十津川村では、山から木を切り出す「1次産業」から製材・加工などを行って、建材や家具などに商品化する「2次産業」、それを販売する「3次産業」までの全てを村内で行う「林業の6次産業化」を目指しています。
どんなものを作っているの?どこで買えるの?
村内にある「KIRIDAS TOTSUKAWA」では、十津川村の木を使い、十津川村で作られた家具や木工品を製造、展示・販売しています。公式Webサイトでは、オリジナルの木工品のオンライン通販も行っているようです。
