使わなくなった廃棄されそうな楽器で家具を作ってるのはどこ?なぜそれを始めたの?【あさイチ】

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こんにちは鳥巣です。4/2のあさイチでは千葉県市原市から、使わくなった楽器を家具に再生(アップサイクル)するプロジェクトを行っている楽器屋さんが特集されるようです。私も高校時代に吹奏楽部にいたので、家には当時使っていたトランペットがありますが、特に管楽器はミュート(消音器)を付けても、かなり大きな音が出るので、最近では音を出すこともほとんどなくなってしまいました。でも楽器は金管楽器でも定期的にメンテナンスをしていないと、壊れたり不具合が起きてしまうデリケートなものなのです。

使わなくなった楽器を家具に再生しているのはどこ?

それは千葉県市原市にある「島村楽器 Wind & Repair」です。島村楽器は東京都江戸川区の平井に本社のある、楽器の販売や音楽教室の運営などを行う総合楽器店です。全国に店舗や音楽教室を展開していて、日本最大の楽器小売店として知られています。私の住む平塚にも、ららぽーと湘南平塚の中にお店があります。

そんな島村楽器が行っているのが「楽器アップサイクルプロジェクト」という取り組みです。近年は楽器であっても、作り手や売り手に対する持続可能な開発が求められています。

地球環境に配慮し、限りある資源を有効活用することの重要性が増す一方で、長年使われる中で故障した楽器や使われなくなって長い時間が経った楽器など、世の中には数多くの廃棄楽器があります。

廃棄されそうな楽器(出典:島村楽器)
廃棄されそうな楽器(出典:島村楽器)

残念ながら不要楽器は、ゆくゆくは廃棄されてしまうことが多いものです。でも楽器を扱うお店としては、そんな楽器たちを捨ててしまうのではなく、楽器の姿を残しながら新たな付加価値をつけることで、社会に貢献していきたいと思ったそうです。

そんな楽器たちにもう一度命を吹き込み、活躍の機会を与えられたらという想いで”楽器アップサイクルプロジェクト”を発足したのだといいます。

廃棄楽器の再利用を通じて地球環境に貢献するとともに、このプロジェクトで得られた売上から諸経費を引いた利益の全額を、寄付ないし国内外への子どもたちへの楽器寄贈にあてて、子どもたちの音楽教育にも貢献したいとのことです。

島村楽器 Wind & Repair

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なぜ島村楽器はこの活動を始めようと思ったの?

それは2011年の東日本大震災がきっかけだったといいます。震災で多くの小中学校や高校が被災して、楽器も流されたり破損したりしまいました。

例えば、宮城県石巻工業高等学校の校舎は津波で51cm浸水し、1階の音楽室が水に浸かりました。また、原発から6.5㎞圏内にある福島県立富岡養護学校では、立ち退きを余儀なくされ、楽器も校舎に置いて来ざるを得ませんでした。震災で多くの子どもたちが音楽活動をすることができなくなったのです。

楽器を専門とする島村楽器として何かできないものかと、宮城県や福島県などの、吹奏楽連盟に連絡を取ったところ、「リコーダーやピアニカなどはある程度充実したけれど、部活で使用する管楽器が壊れて使えない」との回答が多くありました。

「被災者には楽器よりももっと必要なものがあるのでは」と思う方もいるかもしれませんが、しかし、普段音楽に親しんでいる人にとって、楽器や演奏の機会をなくすのは生きがいを失うに等しいことです。音楽の癒しのパワーを知っている島村楽器としては、今こそ活動すべきだと考えたわけです。(参考資料:Spaceship Earth)

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楽器アップサイクルプロジェクトの現状は?

そして2013年から新たに取り組んだのが「楽器リサイクルプロジェクト」です。故障したり経年劣化して使用することが難しくなってきた楽器を回収、修理をして、児童養護施設や開発途上国の子どもたちに寄贈する活動です。普段、楽器を演奏する機会の少ない環境にある子どもたちに、音楽を身近に感じてもらうために始めたといいます。

修理した楽器を渡すときには、その地域にある最寄りの島村楽器のスタッフや音楽教室の講師も同席して、演奏のレッスンを実施しました。地域の教室の講師がレッスンすることで、子どもたちには、「弾き方がわからなかったり、弦が切れて困ったりしたときに聞きに行くところがある」と知ってもらえたのではないでしょうか?

この活動は5年ほど続き、2018年に楽器を希望したすべての施設への寄贈完了を以ってプロジェクトを終了しました。

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楽器として再生することだけでは限界がある!?

回収した楽器の修理には楽器修理専門の職人や当時、島村楽器が運営していた技術者養成学校で修理技術者になる勉強をしている学生、いわゆる職人見習いに依頼しました。

学生は普段、学習用の教材を使って修理技術を磨いてますが、本当に壊れた楽器を修理するのは滅多にない機会だったので、学生は「このチャンスに腕を磨きたい」と、張り切ってくれたのが印象的でした。

しかし、プロジェクトが求めるレベルと職人が追究するレベルの違いから苦労もあったといいます。技術者にとっての「修理」とは、「プロの演奏家が奏でる音が出せること」が基準です。ですから学生たちは、このプロジェクトでも完璧な演奏ができる楽器を求めようとしたのです。しかし職人が求めるレベルまで修理するとなると、手間をかける時間はもちろんのこと、交換部品など多くのコストがかかってしまいます。

完璧を追求すると当然そこまでのレベルまで修理できないほど劣化した楽器もあり、提供を希望されている方々の楽器数が足らなくなることが懸念されたため、学生の熱意に敬意を示しつつ何度も話し合いをながら、子どもたちが楽器体験するのに支障がない修理レベルを見極めていきました。

そこで現在では、「楽器アップサイクルプロジェクト」を行っています。このプロジェクトは、本来耐用年数を過ぎてしまい廃棄されるはずのフルートやクラリネット、サックスなど、主に管楽器を、スタンドライトやテーブルといったインテリア製品に生まれ変わらせています。

フルート照明(出典:島村楽器公式サイト)
フルート照明(出典:島村楽器公式サイト)

「楽器が好き」「SDGsに関心がある」といった人が、例えばフルートに憧れを持つ方や実際に演奏されている方々が、フルートのアップサイクルインテリアを購入する、というように、それぞれの音楽シーンに合った商品を購入されています。

そうやって演奏することが難しくなってしまった楽器であっても、廃棄される楽器を減らすことに加えて、販売コストを除いた売上金を楽器購入資金にあて、国内外を問わず楽器演奏の機会を得にくい子どもたちに楽器を提供しています。

廃棄楽器や耐用年数を過ぎた部品、また小・中・高等学校などからの依頼により引き取った廃棄楽器などをは、これらを素材として、島村楽器の提携団体で、テーブル、スタンドライト、ウォールシェルフ、ミラーなどのインテリア製品を制作し、その後、島村楽器で販売しています。

【提携団体】

【販売店舗】

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まとめ

使わなくなった楽器を家具に再生しているのはどこ?

千葉県市原市にある「島村楽器 Wind & Repair」です。島村楽器は東京都江戸川区の平井に本社のある、楽器の販売や音楽教室の運営などを行う総合楽器店です。全国に店舗や音楽教室を展開していて、日本最大の楽器小売店として知られています。

なぜ島村楽器はこの活動を始めようと思ったの?

2011年の東日本大震災が活動のきっかけだったといいます。震災で多くの小中学校や高校が被災して、楽器も流されたり破損したりしまいました。楽器を専門とする島村楽器として何かできないものかと、宮城県や福島県などの、吹奏楽連盟に連絡を取ったところ、「リコーダーやピアニカなどはある程度充実したけれど、部活で使用する管楽器が壊れて使えない」との回答が多くありました。

「被災者には楽器よりももっと必要なものがあるのでは」と思う方もいるかもしれませんが、しかし、普段音楽に親しんでいる人にとって、楽器や演奏の機会をなくすのは生きがいを失うに等しいことです。音楽の癒しのパワーを知っている島村楽器としては、今こそ活動すべきだと考えたわけです。

楽器アップサイクルプロジェクトの現状は?

2013年から新たに取り組んだのが「楽器リサイクルプロジェクト」です。故障したり経年劣化して使用することが難しくなってきた楽器を回収、修理をして、児童養護施設や開発途上国の子どもたちに寄贈する活動です。普段、楽器を演奏する機会の少ない環境にある子どもたちに、音楽を身近に感じてもらうために始めたといいます。

楽器として再生することだけでは限界がある!?

回収した楽器の修理には楽器修理専門の職人や当時、島村楽器が運営していた技術者養成学校で修理技術者になる勉強をしている学生、いわゆる職人見習いに依頼しましたが、プロジェクトが求めるレベルと職人が追究するレベルの違いから”完璧な演奏ができる”楽器を求めようとしたのです。完璧を追求すると当然そこまでのレベルまで修理できないほど劣化した楽器もあります。そこで現在では、「楽器アップサイクルプロジェクト」を行っています。このプロジェクトは、本来耐用年数を過ぎてしまい廃棄されるはずのフルートやクラリネット、サックスなど、主に管楽器を、スタンドライトやテーブルといったインテリア製品に生まれ変わらせています。

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