こんにちは、まさみちです。2025年9月24日(水)放送のNHK「あさイチ」中継コーナー「いまオシLive!」は、埼玉・桶川市にある老舗和菓子店・栄屋菓子舗から。今回注目されるのは「塩あんびん」という大福です。
見た目はシンプルな大福ですが、中のあんこは砂糖を使わず、小豆と塩だけで仕上げた“塩つぶあん”。杵つきのお餅と合わさることで、意外にもクセになる“甘じょっぱさ”が楽しめます。今の「ネオあんこ」ブームにもぴったりな一品で、午前中に訪れれば出会える確率が高いそうです。
栄屋菓子舗と桶川名物「塩あんびん」
埼玉県桶川市にある栄屋菓子舗は、地元の人に長く親しまれてきた和菓子店です。看板商品の「塩あんびん」は、午前中に売り切れてしまうこともあるほどの人気。素朴な見た目とは裏腹に「ここでしか味わえない特別感」があると評判です。
お店はJR桶川駅から徒歩圏内にあり、車で訪れる人のために駐車場も完備されています。普段づかいのおやつとして買う人もいれば、遠方から“塩あんびん”を目当てに訪れる人も少なくありません。地元では「ちょっとした手土産にちょうどいい」と重宝される存在で、栄屋菓子舗はまさに地域に根ざしたお菓子屋さんです。
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塩あんびんの歴史・砂糖を使わないあんこができた背景
「塩あんびん」がユニークなのは、あんこに砂糖を一切使わないことです。実はこのスタイルには歴史的な背景があります。
甘いあんこが生まれたのは江戸時代中期。当時砂糖は貴重で、庶民はめったに口にできませんでした。そのため砂糖の代わりに塩で味付けしたあんこを餅で包み、主に祝い事などで食べていたといいます。
埼玉県久喜市や加須市、行田市など埼玉の北部~東部の郷土料理で、収穫祝いを始めとするハレの日に多く食べられてきたと言われています。
家庭で作られる“あんびん餅”は、小豆を塩で味付けしてお餅に包んだ、素朴で節約志向のおやつでした。甘いお菓子が貴重だった頃、こうした塩味の大福は“日常の和菓子”として親しまれてきたのです。
栄屋菓子舗は、その伝統を守りつつ現代に受け継いできました。小豆本来の風味を引き立てるために、あえて砂糖を加えない。お餅は石臼と杵でついたコシのあるものを使い、塩味のつぶあんと合わせることで“甘さ控えめなのに満足感がある”味わいを実現しています。こうした工夫は、単なる地域の郷土菓子にとどまらず、「ネオあんこ」として現代の嗜好に再び注目される理由になっています。
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塩あんびんの特徴と魅力
塩あんびんの一番の特徴は、なんと塩で味付けした甘くないあんこ!埼玉県の北東部周辺に伝わる「塩あんびん」という、郷土餅菓子です。
砂糖を使わない塩つぶあんは、小豆そのものの香りやほろ苦さがストレートに伝わります。口に入れると、お餅のやわらかさと塩気が合わさり、シンプルなのに深い味わいを感じられるのが魅力です。
お餅は石臼と杵でつかれているため、しっかりとコシがありながらも噛むほどにのびのある食感。あんこの塩味とお餅の甘みが交互に広がり、後味がすっきりしているので、甘い和菓子が苦手な人にも好まれています。見た目は素朴でも、一度食べると「また食べたくなる」リピーターが多いのも納得です。

栄屋菓子舗
- 埼玉県桶川市南1丁目7-1
- TEL:048-771-1222
- 営業時間:9:00~19:00(日曜は~18:30まで)
- 定休日:なし
- URL:https://www.e-sakaeya.net/
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ネオあんこと”甘じょっぱ”ブーム
近年、“甘じょっぱ”の組み合わせはスイーツやお菓子の世界で人気のキーワードになっています。キャラメルに塩を加えた「塩キャラメル」や、ポテトチップスにチョコをかけたスナックなど、甘さと塩気のバランスがクセになる商品は枚挙にいとまがありません。
塩あんびんも、まさにその流れにぴったり。当たり前のように「甘いもの」とされてきたあんこを、あえて塩味に振ることで新しい楽しみ方を提案しています。SNSでも「クセになる」「他の和菓子とは違う驚きがある」と話題になっていて、若い世代にもじわじわと注目されている存在です。伝統的な技法をベースにしながら、今のトレンドに自然に溶け込んでいる点が“ネオあんこ”たるゆえんと言えるでしょう。
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訪問するなら午前中がおすすめ
栄屋菓子舗の塩あんびんは店頭とオンラインショップで販売されています。ただし人気商品のため、午後には売り切れてしまうことも少なくありません。特に休日は開店直後からお客さんが訪れるので、余裕をもって出かけると安心です。
確実に手に入れたいなら、午前中のうちに訪れるかオンラインショップを利用するのがおすすめです。オンラインショップでは発送までに日数がかかることもあるため、贈り物や手土産にする場合は余裕を持って注文するのがおすすめです。
また、餅菓子は時間が経つと固くなりやすいため、持ち帰る場合はその日のうちに食べ切るのがベスト。どうしても翌日に残したい場合は、軽く電子レンジで温め直すと柔らかさが戻ります。購入時に保存方法を店員さんに尋ねてみるのもいいですね。
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まとめ ~ 伝統と今をつなぐ“ネオあんこ” ~
栄屋菓子舗の塩あんびんは、見た目はシンプルでも中身には驚きが詰まった和菓子です。砂糖を使わない大胆な発想と、昔ながらの手仕事が生み出すお餅の美味しさ。この二つが重なって、「ネオあんこ」として現代の食卓に新しい価値を届けています。
甘さ控えめだからこそ、小豆本来の香りや塩気のアクセントが際立ち、今の“甘じょっぱ”ブームにも自然にフィット。和菓子好きはもちろん、普段あまり甘いものを食べない人にもおすすめできる一品です。
あさイチを見て気になった方は、ぜひ午前中に訪ねてみてください。またオンラインショップもあるので、遠方の方はぜひこちらをチェックしてみてください。素朴さと革新が同居する「塩あんびん」の味わいにきっと心をつかまれるはずです。