もなかの皮を「もなか種」というのはなぜ?もなかの皮はなにで出来てるの?もなかの歴史は?もなかの皮の意外なレシピは?【あさイチ】

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こんにちは鳥巣です。2/27のあさイチでは石川・金沢にある最中(もなか)の皮の工場から中継されるようです。以前、耳にしたのですが、業界では”もなかの皮”のことを”種(たね)”というらしいです。一般に”種”というと、中に入っているものを指すことが多いのですが、なぜ最中業界では皮のことを”種”と呼ぶのでしょうか?

もなか業界ではなぜ皮を種と呼ぶの?

一般的に最中(もなか)といえば餡子やずんだなどを皮で包んだ(挟んだ)ものを指します。餡子やずんだなどの中身を”種”、外側を”皮”と呼ぶことが多いと思います。

しかし、もなか業界ではもなかの皮を”種”と呼ぶのだそうです。最中の皮を「最中種(もなかだね)」と呼ぶのは、餡(あん)を閉じ込めるための皮であることに由来しているのだそうです。

そもそも和菓子業界では、餅を煎餅状に焼いた製品や原料として使うものを、「種物」とか「種菓子」と呼んでいるのだそうです。そこで、最中に使う原料としての種菓子、として「最中種」と呼んでいるのだと思われます。

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もなかの皮ってなにで出来ているの?その歴史は?

繰り返しになりますが、もなかの皮は餅、すなわち簡単に言えば、米粉を水で溶いたものを煎餅状に焼いたものです。

もなかの名前の由来は、平安時代に編纂(へんさん)された後撰和歌集にある源順(みなもとのしたごう)の歌の、「水の面に照る月なみを数ふれば今宵ぞ秋のもなかなりける」にあるとされています。

宮中で催された月見の宴の際に出された、白く丸いお餅が、池に映し出された満月(中秋の名月)に似ていることから、「最中(真ん中)の月」と命名されたといわれています。

すなわち平安時代の貴族たちの間では、現在の最中とは違っていたものの、普通に食べられていたものらしいです。実際に市中に出回るようになったのは江戸中期(1800年頃)で、最初に作り出したのが吉原廓内の竹村伊勢さんというお菓子屋だったそうです。

もちろん当時の最中も現在のものとはすこし違った趣のお菓子で、もち米の粉を水で練り、蒸して薄く延ばしたものを丸く切って焼き、砂糖蜜をかけたものだったようで、いわゆる蜜掛け煎餅です。これが最中のルーツといわれています。

それが現在のように餡子などが入るようになったのは、前述の竹村伊勢さんと同じころ、日本橋にあった吉川福安さんと林屋善介さんという二軒のお菓子屋が売り出した、「最中饅頭」が始まりであったようです。(参考資料:加賀種ホームページ)

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もなかの皮の意外なレシピは?

現在の最中は、それ自体がかなり完成された和菓子なので、もなかの皮の使い方も限られているように感じます。しかしSDG’sの広がりもあって、紙やプラスチックの器と違って、”食べられる器”として、食べ歩きなどでも注目されているようです。例えば、

ナッツとドライフルーツのチーズテリーヌ最中(チーズ系スイーツ)

(作り方/約10個分) クリームチーズ200gを10秒程レンジで温め、混ぜやすいように柔らかくします。そこにピスタチオ30g、レモンピール30g、胡桃20gを入れて混ぜ合わせ、ラップで棒状に形成し、冷蔵庫で1時間寝かせればテリーヌが出来上がります。 お好みのサイズにカットして、モナカの皮でサンドします。側面にピスタチオをまぶせば完成です。(参考資料:加賀種ホームページ)

ナッツとドライフルーツのチーズテリーヌ最中(出典:加賀種公式サイト)
ナッツとドライフルーツのチーズテリーヌ最中(出典:加賀種公式サイト)

味噌豆腐といぶりがっこの最中(お酒に合う御料理)

(作り方/約4〜5人前) 冷蔵庫で一晩水抜きした木綿豆腐1丁を、味噌大さじ2、出汁つゆ小さじ1を混ぜたものを表面に塗りこんで、ラップで包みます。包んだ木綿豆腐はタッパーなどに入れて、冷蔵庫で一晩寝かせます。 塗り込んだ味噌を取りのぞいて、食べやすい大きさにカットし、いぶりがっこを乗せれば完成です。 お好みで山椒オイルやオリーブオイルを垂らすと、大人の味変も愉しめます。(参考資料:加賀種ホームページ)

味噌豆腐といぶりがっこの最中(出典:加賀種公式サイト)
味噌豆腐といぶりがっこの最中(出典:加賀種公式サイト)

スイートポテト最中(オーブンで直焼きスイーツ)

(作り方/約6個分) 鍋にバター20g、砂糖40g、牛乳30ccを入れ、弱火で混ぜ合わせます。火を止めて、生クリーム40g、シナモンパウダーとバニラエッセンスを適量入れて、こし器で潰した安納芋などの焼き芋2本を加えます。 なめらかになるまで混ぜてから、卵黄2個を加えて弱火で練り上げ、冷蔵庫で30分間冷やします。絞り袋を使ってもなかの皮の上に絞り、艶出しに卵黄を塗ってから、オーブン180度で15分間焼けば完成です。

スイートポテト最中(出典:加賀種公式サイト)
スイートポテト最中(出典:加賀種公式サイト)

どれも”最中”の域を出てはいませんが、いわゆる和菓子としての最中にとどまらないで、洋菓子やお酒のアテとしての可能性も秘めているということです。これらの”もなかの皮”はネットショップでも販売されているようです。

たねらく(もなかの皮の通販サイト)

加賀種食品工業株式会社

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まとめ

もなか業界ではなぜ皮を種と呼ぶの?

一般的に最中といえば餡子やずんだなどを皮で包んだものを指します。餡子やずんだなどの中身を”種”、外側を”皮”と呼ぶことが多いと思います。しかし、もなか業界ではもなかの皮を”種”と呼ぶのだそうです。もともと和菓子業界では、餅を煎餅状に焼いた製品や原料として使うものを、「種物」とか「種菓子」と呼んでいるのだそうです。

もなかの皮ってなにで出来ているの?その歴史は?

もなかの皮は餅、すなわち簡単に言えば、米粉を水で溶いたものを煎餅状に焼いたものです。

もなかの名前の由来は、平安時代の和歌の、「水の面に照る月なみを数ふれば今宵ぞ秋のもなかなりける」にあるとされています。その意味は、宮中で催された月見の宴の際に出された、白く丸いお餅が、池に映し出された満月に似ていることから、「最中の月」と命名されたといわれています。

もなかの皮の意外なレシピは?

現在の最中は、それ自体がかなり完成された和菓子なので、もなかの皮の使い方も限られているように感じます。しかしSDG’sの広がりもあって、紙やプラスチックの器と違って、”食べられる器”として、食べ歩きなどでも注目されているようです。その中から3つほど紹介してみました。

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