こんにちは鳥巣です。大晦日といえばやっぱり紅白歌合戦ですよね。でも最近の紅白の出演者ってどうやって選んでいるんでしょうか?
「ザ・ベストテン」や「トップテン」なんていう歌番組もない今、選定基準って気になりませんか?というわけで妄想全開で、勝手にNHKの選考を斬る!という企画をやってみました。
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懐メロはいつの時代も懐メロなんですね
流行歌を聴くとあの頃の思い出が蘇ってくる、なんてことはありませんか?私が思い出すのは、1976年にソ連の戦闘機1機が突然亡命を企てて、函館空港に強行着陸したしたベレンコ中尉の事件です。
函館空港に低高度で近づいてきたので、自衛隊のレーダーも近づいてくるミグ25を捕捉できずに着陸を許してしまった大事件です。
その夜のNHKニュースでは北島三郎さんのヒット曲「♪は〜るばる来たぜ函館ぇ〜♪」と”函館の女(ひと)”をBGMにトップニュースを伝えたものです。
「函館の女」は1965年のヒット曲でしたが、時間がゆっくり流れていた昭和の時代には、まだまだ大ヒット曲として誰もが知っている曲でした。
一方で、高校生の時に一人で北海道周遊旅行をした時には、上野発の夜行列車で着いた青森駅は雪の中でした。北へ帰る人の群れに押されながら乗り込んだ青函連絡船では、石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」が大音響で流れていたものです。
見知らぬ人が「あれが竜飛岬だよ」と指を指していたのも束の間、連絡船の中には、♪は〜るばる来たぜ函館ぇ〜♪が流れ始め、なんとなく薄暗かった東北・青森の風景と対照的に朗らかな函館が近づいて来たものです。
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あなたの思い出の曲ってなんですか?
誰でもそんな思い出の残るメロディー(通称:懐メロ)の一つや二つはあるのではないでしょうか?
私が子供時代や学生時代を過ごしたころは西城秀樹や百恵ちゃんから、キャンディーズ、ピンクレディ、松田聖子へと繋がる昭和の歌謡曲全盛時代でしたが、あなたの思い出の歌はなんですか?
いつの頃からかテレビでもベストテン番組は姿を消してしまったので、今では最近流行っている音楽も、TikTokやInstaを頻繁に覗いていないとわからない時代です。
もっとも私の時代だって、毎週、ベストテンを見て歌番組をチェックしていなければ流行に乗り遅れてしまったわけですから大して違わないのかもしれませんね。
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NHK紅白歌合戦の舞台裏って?
昭和レトロが若い人たちの間でも人気になっているらしいですが、「いいですねぇ〜」なんて言われているものは、ただ単に使い古されたポンコツのようにしか見えませんが、見方によっては哀愁漂う懐かしいものに見えたりするのかもしれません。
ここに倉本聰さん(ドラマ「北の国から」などを書いた有名な脚本家)が、紅白歌合戦の舞台裏の様子を書いたエッセイ「新テレビ事情」に載っていましたので、ご覧になってみてください。
当時の大晦日の夜といえば、紅白歌合戦が21:00に始まりましたが、その直前までは「レコード大賞」(みなさーん、レコードって知ってますかぁ?)が有楽町の帝劇で行われていたわけです、生放送で。
紅白もレコ大も生放送なのに、20:59 59秒まで有楽町にいたはずの歌手が21:00になった瞬間に渋谷のNHKに忽然と現れる、これって不思議ですよね。
こんなマジックをやってみせた紅白歌合戦の”配車輸送班”にされてしまったとあるNHK職員の1日の悲哀の物語です。
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当時は紅白もレコ大も、言ってみれば”国民的行事”ですから、どちらも錚々たる国民的歌手が勢揃いするわけです。
レコード大賞は最後に新人賞、作詞賞、作曲賞などの賞が発表された後で「本年度レコード大賞」の発表になるのですが、最初の方で受賞した歌手は順繰りに渋谷に送り込めば済みますが、大賞にノミネートされた大物歌手は最後の最後まで消えることができないわけです。
そこで今回の「輸送班」の出番になるわけです。有楽町から渋谷のNHKまで、試しに昼間、車で走ってみるとなんと48分かかちゃうわけです。
これはもうどう考えても無理です。そこで今度は夜、首都高速を使って走ってみるとラップタイムが15分。これが今の限界値です。
そこで今度は警視庁に行って、「有楽町から渋谷までパトカーに先導してもらえませんか?」とお願いしたところ、あっさりNO!
NHKが自分で思っているほど国民的行事じゃないんですね(笑)
そこで冷たかった警視庁は諦めて、隣組の代々木警察に「高速を出たところの信号を青にしてくれない?」と頼みに行くわけですが、これまたけんもほろろに断られるわけです。
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当時の紅白は、最初に出場歌手が紹介されたんですが、それが”あいうえお順”だったんですね。だから五木ひろしなんかだと最初の方に登場してしまうんですが、逆に八代亜紀なんかがレコ大を受賞すれば、紅白側でも2〜3分は時間が稼げるわけです。
輸送班は祈ったそうです。「どうか五木が取りませんように!どうか八代なんかが取りますように!都はるみでもまぁいいです!」ひどい話ですね(笑)
そして本番。帝劇でレコ大が終わって緞帳(舞台の幕)がドンと閉まったらバァーっと走って歌手の腕を掴んで待たせておいたタクシーに押し込みます。マネージャーが何か叫んでいますが知っちゃあいません。
タクシーが猛スピードで走り始めますが目の前の信号が赤です。ところが運ちゃん止まらない!やる気だ!と思ったら何故か青になった。
日生劇場前、内幸町、また赤!運ちゃんスピードを緩めない、やる気だ!祈ったらまた青になった!そんなことが何度か繰り返されてなんとか渋谷のNHKに辿り着いたそうです。
9:05。日本人口の70%を巻き込むと言われていた紅白歌合戦の幕が切って落とされるわけですが、その瞬間、NHKホール前の広場は異様に静まり返るといいます。(倉本聰「新テレビ事情(文藝春秋社)」から抜粋して編集)
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今の紅白の裏話は違うところにあるようです
そんな昔の紅白の裏話はさておき、今年の紅白はどうでしょうか?出演者の顔ぶれを見回してみると、NHKの思惑もあちらこちらに見え隠れするようです。
まずは司会者。橋本環奈さんは来秋からの朝ドラ「おむすび」でヒロインが決まっていますね。これは気の早い番宣でしょうか?そして浜辺美波さんは、今年の朝ドラ「らんまん」で主人公の牧野万太郎の妻の寿恵子役でした。
元・猿岩石(さるがんせき)で今や人気絶頂の有吉弘行さんは、NHKでバラエティ「有吉のお金発見!突撃カネオくん」でMCも務めていますし、大阪放送局の高瀬耕造アナウンサーは、これまた現在の朝ドラ「ブギウギ」でナレーションを担当しています。まぁここまではスタッフに近いのでわからないではありません。
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ここからは歌手になりますが、前提として昨今のジェンダーフリーが世間でも話題に取り上げられる中で、そもそも「あなたは女だから紅組ね、あなたは男だから白よ」みたいな区分けってアリなんでしょうか?
随分前から、美川憲一は、ドリカムは紅組なのか白組なのかが話題になったことがありましたが、そもそもこの区分け自体が限界にきているようにも思えますね。
今年、ちょっと話題になった、「新しい学校のリーダーズ」という四人組のグループや「あの」ちゃん、「すとぷり」、「YOASOBI」、「緑黄色社会」なんかは私でもちょっとくらいは名前を聞いたこともあるので、今の時代の中ではNHK的にも大物トップ歌手の位置付けなのでしょう。これはなんとなく理解できます。
続いて、あいみょんは「愛の花」で朝ドラ「らんまん」の主題歌を歌っていたので、NHK的には忖度してもいい部分かなと思います。
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でも、伊藤蘭ちゃんの「キャンディーズメドレー」ともなると、いくら娘が朝ドラ「ブギウギ」でヒロインを務めているからといっても、お母さんの歌とはなんの関係もないわけで、ちょっとやり過ぎ感は否めません。
挙句に果てには、石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」や坂本冬美の「夜桜お七」、JUJUの「時の流れに身をまかせ」、さだまさしの「秋桜」、藤井フミヤの「TRUE LOVE」、天童よしみの「道頓堀人情」、鈴木雅之「め組の人」となると、かつての五木ひろし、北島三郎、細川たかし、八代亜紀、都はるみ、鳥羽一郎などの代わりに出してきた”懐メロ狙い”としか思えません。
今年はジャニーズ問題があって、配役(?)にも何かと苦労があったのだとは思いますが、福山雅治やゆず、純烈となると、ただの尺合わせのような感もあります。どうせなら五木ひろしや北島三郎を出せばいいのにね。いや本人も疲れちゃうからもう嫌なのかな。
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紅白歌合戦のまとめ
懐メロはいつの時代も懐メロなんですね
流行歌を聴くとあの頃の思い出が蘇ってくる、なんてことはありませんか?高校生の時に一人で北海道を旅した時には、上野発の夜行列車でようやく着いた青森駅は雪の中でした。
北へ帰る人の群れに押されながら乗り込んだ青函連絡船では、石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」が大音響で流れていたものです。
見知らぬ人が「あれが竜飛岬だよ」と指を指していたのも束の間、連絡船の中には、♪は〜るばる来たぜ函館ぇ〜♪が流れ始め、東北は暗いけど北海道は明るいんだなと思ったものです。
あなたの思い出の曲ってなんですか?
私が子供時代や学生時代を過ごしたころは西城秀樹や百恵ちゃんから、キャンディーズ、ピンクレディ、松田聖子へと繋がる昭和の歌謡曲全盛時代でしたが、あなたの思い出の歌はなんですか?
NHK紅白歌合戦の舞台裏って?
脚本家の倉本聰さんが、紅白歌合戦の舞台裏の様子を書いたエッセイ「新テレビ事情」に載っていました。紅白は出演している歌手や芸能人ばかりが注目されますが、その裏には数え切れないほどの裏方の活躍もあるんですね。
今の紅白の裏話は違うところにあるようです
そんな昔の紅白の裏話はさておき、今年の紅白はどうでしょうか?出演者の顔ぶれを見回してみると、NHKの思惑もあちらこちらに見え隠れするようです。誰を見ても番宣のように思えてしまうのは、影の部分ばかり見ようとする私の悪い癖なのかもしれません。