春雨は「マロニーちゃん」とどう違うの?原料は?製法は?特徴は?【あさイチ】

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こんにちは鳥巣です。4/16のあさイチでは奈良県桜井市の春雨工場から中継されるようです。春雨といえば鍋物には付き物ですが、同じような食べ物である「マロニーちゃん」やビーフンとは何が違うのでしょうか?原料や製法、特徴について調べてみました。

春雨って何で出来てるの?「マロニーちゃん」との違いは?

春雨は緑豆やサツマイモのデンプンが主原料の乾麺で、中国から約700年前の鎌倉時代に伝わりました。「春雨」という名前は、日本で初めて国産春雨を製造した森井食品が、製造工程で小さな穴から細く流れ落ちる様子が、しとしと降る春の雨を思わせることから名付けられたといわれています。

お店に並ぶ春雨のほとんどは中国産の「緑豆(りょくとう)春雨」ですが、中には「国産はるさめ」もあります。日本で付けられた「春雨」という名前を総称として、中国産も韓国産も「春雨」と呼ばれていますが、使われている澱粉の原材料が違います。澱粉によって食感や特性が違うので、適した料理も異なるといいます。

豆系澱粉と違い、「国産はるさめ」のイモ系澱粉は粘性や水分保持力が強いため、茹でた麺がくっついてしまい、1本1本をほぐして乾燥させるのが大変な苦労だったそうです。それを、捏ねた澱粉生地を小さな穴から湯の中に落として、糸状の麺を茹でて水で冷やし、更に冷凍し、乾燥させる方法で、麺同士のくっつきが解消されたのだそうです。

国産春雨の成分表示
国産春雨の成分表示

中国の緑豆春雨はコシが強く弾力があります。 熱に強くて煮崩れしにくいことから、炒め物や鍋物、スープの具などに適しています。国産はるさめは火の通りが早く、冷めても硬くなりにくいので、さっと茹でて酢の物や和え物や、タレの味がよく馴染むのでサラダや煮物などに適しています。

一方で「マロニーちゃん」はジャガイモのデンプンにコンスターチを加えた食品で、マロニー株式会社が1963年に独自に開発しました。春雨と比べて煮崩れしにくいのが特徴です。

ですから「マロニーちゃん」は現在、ハウス食品の完全子会社となり、ハウス食品が販売していますが、製造は大阪府吹田市に本社のある「マロニー株式会社」が製造しています。

「マロニーちゃん」の成分表示
「マロニーちゃん」の成分表示

マロニーという名前は、諸説ありますが、「まろやかに煮える」ことに由来して名づけられたといわれています。昭和世代の人には、1995年に中村玉緒さんを起用したテレビ・ラジオCMの「♪マロニ~ちゃん♪」というキャッチフレーズで全国的に有名になりました。

「マロニーちゃん」も、スープやサラダなど、さまざまな料理に活用できます。味しみがよく、お出汁をたくさん吸い込むのが特徴です。これは”国産”春雨に似ています。また、ジャガイモやトウモロコシには食物繊維が豊富に含まれているので、腸内環境を整える効果も期待できます。

「マロニーちゃん」と春雨は原料のでんぷんの種類や製造方法が違います。 マロニーの原料は、北海道産じゃがいもでんぷんとコーンスターチですが、春雨の主原料は、国産かどうかによっても異なりますが、緑豆、えんどう豆、じゃがいも、さつまいもなどのデンプンが使われています。

「マロニーちゃん」もジャガイモデンプンとコーンスターチを原料としますが、メーカーは異なる食品だとしています。また同じような調理法も多いビーフンは、基本的にはうるち米から作る食品なので、春雨や「マロニーちゃん」とはまた違う食べ物だといえます。

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国産春雨の歴史は?

国産春雨は、昭和12年に奈良県桜井市で初めて作られたのだそうです。当時、日本で豊富に取れるサツマイモのでんぷんとジャガイモのでんぷんから国産春雨が出来上がりました。現在はジャガイモを使った国産春雨の他にも中国産の緑豆を使った”緑豆春雨”も作られています。

緑豆やジャガイモ、サツマイモなどから取ったデンプンを、湯を加えながら糊と練り上げて生地を作ります。この生地を、直径が1mmほどの穴の開いた容器から熱湯の中に押し出して煮沸します。こうして加工したものを天日乾燥して作られるます。

桜井市には三輪山という山があって、全国的にも有名な「三輪そうめん」の発祥の地といわれています。日本の麺食文化のルーツを遡れば、そうめんだといわれています。その、そうめんの歴史は、大和の国の三輪(奈良県桜井市)で生まれた手延べそうめんだといわれています。

今から1300年以上も前のこと、日本最古の神社ともいわれる、三輪山の大神神社で、827年に三輪族の氏上が、飢饉と疫病に苦しむ民の救済を祈願したところ、神の啓示によって三輪の里に小麦を撒き、その実りを水車の石臼で粉に挽き、湧き水でこね延ばして糸状にしたものが、そうめんの起源と伝えられています。

のちに三輪素麺はお伊勢参りの途中で訪れた人々の話題になって、手延べの製法も播州(兵庫県)や小豆島、島原へと伝わり、日本を代表する伝統食となりました。そんな麺文化の歴史がある桜井市で国産春雨が生まれたのは、ある意味必然だったのかもしれません。

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まとめ

春雨って何で出来てるの?「マロニーちゃん」との違いは?

春雨は緑豆やサツマイモのデンプンが主原料の乾麺で、中国から約700年前の鎌倉時代に伝わりました。「春雨」という名前は、製造工程で小さな穴から細く流れ落ちる様子が、しとしと降る春の雨を思わせることから名付けられたといわれています。「マロニーちゃん」もジャガイモデンプンとコーンスターチを原料としますが、メーカーは異なる食品だとしています。また同じような調理法も多いビーフンは、基本的にはうるち米から作る食品なので、春雨や「マロニーちゃん」とはまた違う食べ物だといえます。

国産春雨の歴史は?

国産春雨は、昭和12年に奈良県桜井市で初めて作られました。現在ではジャガイモを使った国産春雨の他にも、中国産の緑豆を使った”緑豆春雨”も作られています。

また桜井市には三輪山という山があって、全国的にも有名な「三輪そうめん」の発祥の地といわれています。今から1300年以上も前のこと、飢饉と疫病に苦しむ民の救済を祈願したところ、神の啓示によって三輪の里に小麦を撒き、その実りを水車の石臼で粉に挽き、湧き水でこね延ばして糸状にしたものが、そうめんの起源と伝えられています。そんな麺文化の歴史がある桜井市で国産春雨が生まれたのは、ある意味必然だったのかもしれません。

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