ニシン舟を人が引く!?北海道・留萌|萌っこ春待里をあさイチが生中継!

雪の上でニシン舟を曳く男たち BLOG
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北海道・留萌市で行われる春の祭り「萌っこ春待里」。そのメイン競技は、なんと“人間ばんばレース”。ばん馬の代わりに人が、鉄のソリに見立てたニシン舟を引いて走るという、なんとも北海道らしい豪快な競争だ。

大漁旗をなびかせながら、チームで力を合わせてニシン船でゴールを目指す姿は、真剣なのにどこかユーモラス。

そして今年は、この熱いレースがNHK「あさイチ」の「いまオシLIVE」で生中継される。留萌の春を告げる“本気の遊び”に、全国の視線が集まる。

【放送日:2026年2月26日(木)8:15 -9:55・NHK-総合】

人がニシン舟を引く!?「萌っこばんばレース」とは?

北海道・留萌市で開催される春の祭り「萌っこ春待里(はるまつり)」。その目玉競技が、「萌っこばんばレース」だ。

“ばんば”とは、本来は巨大な馬が重たい鉄ソリを引いて力を競う競技のこと。北海道では、重いソリを引く馬のレースとして知られる ばんえい競馬 が有名だ。通常の競馬のようにスピードを競うのではなく、重さに耐えながら前へ進む“力と持久力”の勝負。ゴールまでたどり着く姿は、どこか開拓の歴史を思わせる。

ところが、留萌の春祭りでは——その“ばんば”を、人がやる。鉄のソリの代わりに使われるのは、ニシン漁で活躍した「ニシン舟」。大漁旗を掲げた舟を、チームで力を合わせて引き、ゴールまで運ぶ。

まさに“人間ばんば”。見た目はどこかユーモラス。でも、実際は本気だ。地元の社会人チームや高校生など、過去最多の24チームが出場。雪の残る会場で、掛け声とともに全力で舟を引く姿は、観客の声援とともに熱気に包まれる。笑ってしまう。でも、なぜか胸が熱くなる。それが、萌っこばんばレースだ。

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なぜ“引く”のか?北海道に根づくばん馬文化

“ばんば”の本家は、重たい鉄ソリを引く巨大な馬の競技。その代表格が、帯広で行われている ばんえい競馬 だ。一般的な競馬がスピードを競うのに対し、ばんえいは「どれだけ重いものを引ききれるか」という力の勝負。砂のコースには坂が設けられ、馬は息を荒げながら、一歩一歩前に進む。

なぜ、北海道にはこんな競技が生まれたのか? 答えは、開拓の歴史にある。広大な大地。雪に閉ざされる冬。機械が普及する以前、物資を運ぶのは馬の役目だった。農作物も、木材も、漁具も——“引く”ことで暮らしが成り立っていた。

つまり「引く」という動作は、北海道にとって労働そのものだった。そして留萌は、かつてニシン漁で栄えた港町。春になれば、ニシン舟が海へ出た。舟を引き、網を引き、浜へ引き上げる。引く。引いて、生きる。萌っこばんばレースで人がニシン舟を引く姿は、どこかその記憶と重なる。

もちろん今は祭りだ。笑いもある。でも、身体を使って重いものを前へ進めるという行為には、この土地の歴史が、静かに染み込んでいる。

北海道は、スピードよりも“粘り”の文化。だから人は今日も、ニシン舟を引く。春を、引き寄せるように。

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あさイチ「いまオシLIVE」で生中継!注目ポイントは?

2月26日(木)午前9時20分頃から、あさイチ の「いまオシLIVE」コーナーで、萌っこばんばレースのエキシビションが生中継される。紹介されるのは、本番を想定したエキシビジョンの特別レース。対戦カードは「留萌測友会・留萌調査設計協会 × ハラダ工業」。地元企業チーム同士のガチンコ対決だ。

放送時間は限られているので、祭り全体を細かく紹介するというより、“いまこの瞬間の熱”を届ける構成になるだろう。だから注目したいのは、次の3つ。

まず、大漁旗を掲げたニシン舟の迫力。雪景色の中で色鮮やかな旗がなびく画は、テレビ映え間違いなし。

次に、スタート直後の表情。笑っていたはずの参加者が、一気に真剣な顔に変わる瞬間がある。そしてゴール前。重さに耐えながら、最後の一歩を踏み出す姿。ばんばは“速さ”ではなく、“粘り”を見る競技だ。短い中継でも、その粘りが映れば、この祭りの本質は十分伝わる。

テレビ越しに見るのは、人が舟を引く姿。でも本当に映るのは、北海道の春を引き寄せる力かもしれない。

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萌っこ春待里はどんな祭り?春を待つ留萌の熱気

萌っこ春待里は、北海道・留萌市 で開催される、春の訪れを告げる市民参加型のイベントだ。雪に覆われた長い冬。日本海から吹きつける冷たい風。そんな厳しい季節を越え、「もうすぐ春だ」と地域で喜び合うのがこの祭りの原点にある。

目玉はもちろん“萌っこばんばレース”。だが、それだけではない。会場には地元グルメの出店が並び、子どもから大人まで楽しめる催しが用意される。主役はプロの選手ではなく、地域の人たち。地元企業チーム、学生、仲間同士の有志——参加することそのものが、この祭りの価値だ。

北海道の冬は長い。だからこそ、春は「来るもの」ではなく、「迎えにいくもの」になる。ニシン舟を引く姿は、春を自分たちの手で引き寄せる象徴にも見える。

観光イベントでありながら、どこか生活の延長線にある祭り。放送で気になった人は、実際に足を運んでみるのもいい。画面越しでは伝わりきらない、雪のきしむ音や、息の白さ、歓声の振動。それが、萌っこ春待里の本当の熱気だ。

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まとめ|笑って、引いて、春が来る!

ニシン舟を人が引く。文字にすると少し可笑しい。けれど、その場に立てばわかる。笑っているのに、みんな本気だ。

北海道の人たちは、ときどき驚くほど全力で“バカ”をやる。でもそれは、何も考えていないからじゃない。重たい歴史を知っているから…。長い冬を知っているから…。春のありがたさを知っているから…。だからこそ、引く。ニシン舟を引き、仲間を引き、そして春を引き寄せる。

2月26日の「あさイチ」中継で、その一端を感じた人もいるだろう。まだ見ていない人も、記事を読んで少し気になったなら、それで十分だ。

「今度は自分も参加してみたい」

そう思えたなら、この祭りはもうあなたの中で始まっている。

真剣にバカをやることは、実はとても勇気がいる。でも、勇気を出して引いてみれば、きっと何かが動く。笑って、引いて、春が来る。留萌の雪の上で始まるそのレースは、案外、私たちの心の中でも走っているのかもしれない。

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