こんにちは鳥巣です。3/3の帰れマンデーでは熱海温泉の守護神である神社がゴールになるようです。熱海は伊豆にダイビングに行くときには毎週通っていますが、あまり市内を観光したことはありませんでした。かつて来宮駅の横の山に「西熱海ホテル」があった頃には、毎年、当時の職場の忘年会をやっていたものです。熱海梅園は今頃、大混雑なのでしょうか?
熱海温泉を守る神社ってどこ?
熱海には、最近、パワースポットとして人気の來宮(きのみや)神社があります。来宮神社は古くから来宮大明神と称されて、熱海郷の地主の神で、来宮の地に鎮座し、来福・縁起の神として古くから信仰されています。
奈良・平安期の征夷大将軍だった坂上田村麻呂公は戦の勝利を祈願して、熱海来宮神社の分霊を、東北地方を始めとして各地に配置して統制して行ったと伝えられています。
来宮神社の創建は、今から1300年ほど前の、和銅3年(710年)に、熱海湾で漁夫が網をおろしていると、木像らしき物が入ったので不思議に思っていると、童子が現れて、
「我こそは五十猛命である。この里に波の音の聞こえない七本の楠の洞があるからそこに私を祀りなさい。しからば村人は勿論いり来るものも守護しよう。」
と告げられて、村民達が探し当てたのが、この熱海の西山の地でした。その場所にあるのが現在の大楠だといわれています。

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また熱海には、泉脈を守護する守り神として「湯前(ゆぜん)神社」があります。湯前神社の創建も、今からおよそ1270年前の749年(天平勝宝元年)といわれています。
伝承によれば、491年(仁賢天皇4年)に熱海の海底から熱湯が湧き出し、それにより多くの魚類が死に絶え漁民は甚大な被害を受けていました。すると熱海を通りかかった箱根権現の高僧・万巻上人がその様相を悲しみ、漁民や魚たちを救おうと薬師如来に祈祷することで海中にあった泉脈(大湯)を熱海の山里へ移しました。
その際、「この前にお社を建てて拝めば、現世も病を治す、来世も幸せに暮らせる」と人々に説いたと伝えられています。現在は近隣の来宮神社の管理になっていて、御朱印や御守りも来宮神社でいただくことができます。

その社こそが、薬師如来と少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀ってこの地の守り神とした湯前権現(湯前神社)であるといわれています。その際に泉脈を移された源泉が、鳥居から20mほど離れた場所にあり、今も熱海の「大湯間歇泉」として知られる間欠泉です。

しかし明治中頃から次第に湯量は減少し、1923年(大正12年)には止まってしまいました。しかし1962年(昭和37年)に、市の文化財として保存し、現在は約5分毎に人工的に湯を噴出させて、往年の大湯噴出の様子を再現しています。
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来宮神社は、熱海駅から沼津方面に一駅の来宮駅の山側にあります。来宮駅から熱海峠(熱函道路)方面に向かうとすぐに、右側には熱海梅園もあるので、散策するには便利な場所です。

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来宮神社の巨木(大楠)の歴史とご利益は?第二大楠とは?
来宮神社の大楠は、樹齢2100年以上ともいわれ、パワースポットとしても有名になりましたが、20年ほど前には地元の人がお参りに来る程度で、ひっそりとした落ち着いた場所でした。
ここには弁財天が祀られていて金運のパワースポットと言われていることや、大楠の周りを一周すると寿命が1年伸びる(みんなそんなに長生きしたい?)ということで、週末には大行列ができているようです。
また社殿に向かって大楠の右手には紡來の縁(つむぎのえん)というウッドデッキがあります。ここにはスマホスタンドが設置されていて、ここで撮った写真を、スマホの待ち受け画面にするとご利益があるのだそうです。
また来宮神社は、「禁酒の神様」としても有名です。江戸時代に書かれた平安時代の物語「をぐり」の中にも、「さてそれがしは、けふ(今日)は木の宮(来宮)信仰、酒断酒」とあるように、来宮神社は、「禁酒」の神として古くから一般に信仰されていて、今でも禁酒に来る人が後を絶ちません。
禁酒を祈願をした人には、御神札と紙神札、小さな木神札が授与されます。御神札は神棚にお祀りし、紙神札は柱につけてお祀りします。小さな木神札は身に付けて頂きます。
そして無事満願になると神札を神前に返し、神に約束した間、無事禁酒が出来て身体も頑強になり、家業も繁栄し家庭も円満になった事を、神様に奉告するとともに、御礼参拝することが吉とされています。
現代では、断酒以外にも、禁煙、禁賭博、禁甘味など祈願は様々なのだそうです。
また大楠の他にも第二大楠と呼ばれるものがあって、竹林に囲まれ赤い鳥居をくぐり境内に入ると、まず「第二大楠」があります。こちらは樹齢1300年超えですが、約300年前に落雷でほとんどが焼失して空洞となっています。それでも残された一部分で、今も一年を通して青葉を茂らせ生きています。

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温泉を守る神社の“黄金の開運守り”とは?
それは来宮神社の「大楠カード守」かもしれませんが、来宮神社には「酒難除守」や「商売繁盛」、「学業成就」など、たくさんのお守りがあるようですので、どれにするか随分と悩まれたのではないでしょうか?お守りはその多くが”開運”を祈願して授かるものですからね(笑)
欲張りな方には「諸願成就の御守」というものもあるそうです。

それにしても最近の熱海は、ひと頃の廃れた昭和の遺跡から立ち直って、「昭和レトロブーム」に乗って、たくさんの観光客が戻ってくるようになりました。私は廃れ切った熱海の街も好きだったのですが…。
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まとめ
熱海温泉を守る神社ってどこ?
熱海では、最近、パワースポットとして人気の來宮(きのみや)神社があります。来宮神社は古くから来宮大明神と称されて、熱海郷の地主の神で、来宮の地に鎮座し、来福・縁起の神として古くから信仰されています。また熱海には、泉脈を守護する守り神として「湯前(ゆぜん)神社」があります。湯前神社の創建も、今からおよそ1270年前の749年といわれています。
来宮神社の巨木(大楠)の歴史とご利益は?第二大楠とは?
来宮神社の大楠は、樹齢2100年以上ともいわれ、ここには弁財天が祀られていて金運のパワースポットと言われていることや、大楠の周りを一周すると寿命が1年伸びるらしいです。また社殿に向かって大楠の右手には紡來の縁というウッドデッキがあります。ここにはスマホスタンドが設置されていて、ここで撮った写真を、スマホの待ち受け画面にするとご利益があるのだそうです。そして大楠の近くには「第二大楠」と呼ばれるものがあります。こちらは樹齢1300年超えですが、約300年前に落雷でほとんどが焼失して空洞となっています。それでも残された一部分で、今も一年を通して青葉を茂らせ生きています。
温泉を守る神社の“黄金の開運守り”とは?
それは来宮神社の「大楠カード守」かもしれませんが、来宮神社には「酒難除守」や「商売繁盛」、「学業成就」など、たくさんのお守りがあるようですので、どれにするか悩まれたのではないでしょうか?