秋バラって春と何が違うの?春より静かで香りは深い。秋のバラ園が“大人の特等席”と言われる理由【あさイチ中継】

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10/22のあさイチ中継は千葉県八千代市の京成バラ園からだと思われます。バラ園といえば“春”というイメージがありますが、実は秋こそが“大人のためのバラの季節”です。春のバラ園はとにかく華やかで賑やかです。言い換えれば、土日は東京の主要駅より混んでいる感じです。

それに対して秋のバラ園は、空気が澄んでいて、空も高くて、人も少なめ。“花を見に行く”というより、“景色の中にバラが自然に溶け込んでいる”季節だと感じます。

香りに関してもちょっと誤解があります。一般的には「秋バラの方が香りが強い」と言われますが、そもそもバラの半分以上はあまり香りがしません。それでも多くの人が“バラ=いい香り”と感じるのは、もしかすると**バラの花の持つ“本物の香り”ではなく、芳香剤や柔軟剤などの“理想の香り”を、自分の記憶で補っているから**ではないでしょうか?そこで今回は、春バラと秋バラの違い・香りの幻想・秋ならではの楽しみ方を整理してみたいと思います。

京成バラ園

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春バラと秋バラって何が違うの?

春と秋の違いは「咲く時期」だけではありません。気候・咲き方・香り・混雑度まで含めて、実は体験そのものが変わります。

● 気候と空気感の違い

  • 春バラ:空気が少し湿り気を帯びていて、朝露をまとった柔らかい雰囲気。温度が上がりやすく、人も多く集まります。
  • 秋バラ:空が高く、カラッとした乾いた空気。日差しがやわらかく、写真を撮ると背景の青空まできれいに写ります。

● 咲き方・ボリュームの違い

  • 春バラ:株全体が一斉に満開になりやすく、まさに「お祭り感」。
  • 秋バラ:一輪一輪がゆっくり咲くため、近づいてじっくり観賞するのに向いています。花の数は春より少なめでも、一輪の密度や形が整っていると言われます。

● 香りについての“勘違い”

  • 「秋の方が香りが強い」と言われるのは、気温が低くなると香り成分が揮発しにくく、空気中に漂いやすいためです。
  • ただし実際には “そもそも香りのしない品種も多い”ので、期待しすぎると「思ってたのと違う…?」となる人もいるのではないでしょうか。

● 混雑の違い

  • 春の週末は“フェス会場レベル”の人出になることも。
  • 秋は比較的ゆったりしていて、“散歩”の延長で楽しめます。静かに写真を撮りたい人やカップルには秋がおすすめです。

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秋のバラ園が“大人の散歩に向いている”理由

春のバラ園が「華やかさ」や「イベント感」を楽しむ場所だとしたら、秋のバラ園は “静かな満足感を味わう場所” です。

● 静かな園内を「歩く楽しさ」がある

  • 春はどうしても「写真スポットに行列」「人の波に沿って歩く」という感覚になりがちです。
  • それに比べて秋は、好きなペースで歩いて、気になる花にだけ立ち止まれる余裕があります。“鑑賞”というより“散歩”の延長で楽しめるというわけです。

● 光がやわらかいから「写真がきれいに撮れる」

秋の太陽は春よりも斜めから射すため、花びらの陰影がくっきり出て、立体的に写ります。特に、

  • 夕方近くのゴールデンタイム
  • 朝のしっとりした光

は、スマホでも驚くほど美しく撮れる時間帯です。

● 気候的に「長居できる季節」

春は日中になると急に暑くなったり、紫外線も強めです。一方で秋は、日差しの強さがやわらぎ、汗もかきにくいため、ベンチで本を読んだり、温かい飲み物を片手に過ごせるのも魅力です。

● テーマパークではなく「公園」に近い感覚になる

春のバラ園は“非日常の大イベント”という雰囲気ですが、秋はもっと 生活の延長にある、季節の風景を楽しむ場所 という空気になります。

“混んでいる場所より、静かに季節を感じたい”
そんな気分のときには、秋のバラ園こそピッタリです。

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秋に咲く主なバラのタイプと“香りの分類”をざっくり知っておく

バラにはたくさんの品種がありますが、園芸的には大きく分けていくつかのタイプがあります。
しかし品種名を全部覚える必要はなく、「どんな香りのタイプがあるか」だけ知っておくと、バラ園が一気に楽しくなります。

● バラの香りは「主に5種類」に分類されます

香りのタイプ特徴例(こんな香り)
ダマスク系一般的な「バラの香り」化粧品・芳香剤のイメージ
ティー系紅茶のような香りフルーティーで軽め
フルーツ系りんご・桃・ベリーのような香り若い人に人気
スパイス系シナモン・クローブのような香り秋に似合う
ミルラ系ハーブのような神秘的な香りアンティーク調の品種に多い

● 秋は「香りをゆっくり楽しむのに向いている季節」

春は人が多いので、つい株全体の見た目ばかりに意識が向きがちですが、秋は人が少ないぶん、一輪一輪に顔を近づけて香りを確かめられます。

※ただし、**“すべてのバラが香るわけではない”**という前提を忘れずに。
**「香りがしなくても、それはハズレではなく、そういう品種です」**ということです。


● ローズヒップティーは「バラの花びら」ではなく「実」から作られる

秋になると、花のあとに赤い実(ローズヒップ)が残る品種もあります。これを乾燥させて煮出したものが ローズヒップティー です。

  • ビタミンCが豊富なため、女性向けの美容茶として人気
  • 「見た目はバラの花なのに、味はクエン酸系の酸っぱい紅茶」というギャップが面白い

花びらがお茶になるわけではないというのも、ちょっと意外なポイントです。

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まとめ|秋のバラ園は「華やかさ」より「余韻」を楽しむ場所です

春のバラ園が「イベント」だとしたら、秋のバラ園は「自分のペースで季節を感じる場所」です。

  • 混み合う景色を歩くのではなく、空の高さと空気の澄み方を感じながら、ゆっくり花を眺める時間。
  • 花の数を数えるのではなく、一輪一輪に顔を近づけて、“香りの本当と理想のあいだ”を確かめてみる時間。
  • 誰かに見せるための映えるSNS写真ではなく、ベンチで深呼吸しながら、自分だけの秋色を胸にしまう時間。

このあさイチ中継を見て「秋バラっていいかもしれない」と思ったなら――
それはきっと、大人としての季節の楽しみ方に気づいた合図です。

花のピークを追いかけるのではなく、
 “静かな美しさ”が似合う季節に会いに行く。

そんな秋のバラ園、今年は一度足を運んでみませんか?

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