こんにちは鳥巣です。車いすテニスの小田 凱人(おだときと)選手(17歳・2023年8月現在)の名前をお聞きになったことはあると思います。日本の車いすテニスといえば長い間、国枝慎吾選手や上地結衣選手がグランドスラム(4大大会、全豪・全仏・全英・全米)で何度も優勝してレジェンドになっています。国枝慎吾選手は2023年1月に、世界ランキング1位のまま惜しまれつつ現役引退を発表しましたが、その後を継ぐかのように大活躍をしているのが小田凱人選手です。
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小田凱人選手のプロフィールは?
小田凱人選手は今年の全豪オープンで準優勝を果たし、全仏オープン、全英オープン(ウインブルドン)で連続優勝という輝かしい成績を残していて、現在の世界ランキングは堂々の1位です。
最近の主な成績を見ただけでも、
・世界ジュニアマスターズ優勝(2020)
・ジュニア世界ランキング1位(2021)
・ワールドチームカップ優勝(ジュニア部門)
・ジャパンオープン2022準優勝(2022)
・マスターズ優勝(2022)
・全豪オープン準優勝(2023)
・全仏オープン優勝(2023)
・全英オープン(ウインブルドン)優勝(2023)
で現在(2023年8月)の世界ランキングは1位です。
小田凱人選手は2006年5月8日生まれの17歳(2023年8月現在)で身長は175cm、利き腕は左です。所属は東海理化、2023年の4月には日本生命とスポンサー契約を交わしています。他にもスポンサーとして、
・日本ガイシ
・NIKE
・ITCおよびSDCグループ(テニススクール及び施設運営)
・ユーグレナ
・ircタイヤ
・IkeuchiOrganic(タオルメーカー)
・和光ケミカル(車のコーティング剤)
※今のところヨネックスのWebサイトを見る限り、小田凱人選手への言及がない(大坂なおみ選手はあり)ところを見ると、ラケットやガットのスポンサードは受けていないようです。
現在の使用ラケットはヨネックスのEZONE 100L、ガット(ストリングス)もヨネックスの「POLYTOUR SPIN 125」で、テンションは縦・横ともに48ポンドです。
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小田凱人選手が車いすテニスを始めたばかりの頃、練習相手は父親だったと言います。小田凱人は9歳の時に左足に骨肉腫を発症して股関節と大腿骨の一部を切除して人工関節に置き換える手術を行なったために車椅子生活になりました。
現在も立ち上がることや室内での移動などでは立ち上がって歩くこともできるようですが、長距離の移動は車椅子で行っているようです。その後の父親の温かいサポートと厳しい練習は、彼の成長に欠かせない要素となったようです。
15歳でプロとして活動し、数々の輝かしい成果を収める小田凱人さんにとって、両親のバックアップがなければ、ここまでの成功を収めることはできなかったでしょう。
骨肉腫を発症する前はサッカー少年だったという小田凱人選手ですが、手術後、車椅子生活になり絶望していた時に担当の医師から、「退院したらパラスポーツに挑戦してはどうか?」と提案されたそうです。
スポーツ大好き少年だった小田少年は、それからというもの、病院のベッドでYouTubeの動画を貪るように見たそうです。中でも国枝慎吾選手が金メダルを獲得した、ロンドンパラリンピックの車いすテニス男子シングルス決勝の動画を見て、「一番びびっときた」らしく、「車いすテニス」をやろう決めたんだそうです。
小田凱人選手の髪型は、ハイフェードという髪型です。ウインブルドン大会から頭頂部をツンツンに立てて、おぼっちゃまくんカットからイメージチェンジしました。
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小田凱人選手の年収は?
ツアーの賞金は通常、車いすテニスの場合、4大大会の1つである全豪オープンが優勝賞金約600万円です。これ以外の大会では公表されていませんが、仮に他の大会でも600万円だとすれば、グランドスラムを取ったとすれば年間で2,400万円ということになります。なんだか安い感じですね。
これが通常のテニスだと1大会あたり3億円、1回戦敗退でも約500万円の賞金が出ますので、その差は歴然としています。車いすテニスの優勝賞金と、通常の1回戦敗退がほぼ同額って、どうなの?って思ってしまいます。
ちなみに、全英(ウィンブルドン)選手権の男子シングルス決勝で4連覇を達成したノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、優勝賞金200万ポンド(約3億3000万円)を獲得。準優勝したニック・キリオス(オーストラリア)も105万ポンド(約1億7000万円)を獲得していて、女子シングルスも同額。1回戦負けでも5万ポンド(約816万円)に設定されており、車いすテニスの賞金額との差は驚くばかりです。
あるメディアの記者が当時世界ランキング1位だったフェデラー選手に、「どうして日本選手は世界のトップになれないんだと思いますか?」と質問したところ即座に、「君はなにを言ってるんだ!日本には”KUNIEDA”がいるじゃないか!」と言われたそうです。メディアのスポーツ担当記者ですら、パラスポーツに対する意識がこんなにも低いのかと愕然とする思いでした。
これらをまとめると、2023年7月の全英オープン(ウインブルドン)優勝後に確定している分だけで、小田凱人選手の年収は3,500万円〜4,000万円前後と思われます。今後の大会でさらに優勝を重ねたら1.5倍くらいになるのではないでしょうか?
今後、パラスポーツの更なる地位向上が実現して、通常の競技との差が縮まっていくように願わずにはいられません。
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まとめ
小田凱人選手のプロフィールは?
小田凱人は9歳の時に左足に骨肉腫を発症して股関節と大腿骨の一部を切除して人工関節に置き換える手術を行なったために車椅子生活になりました。その後、車いすテニスを始めて数々の戦績を残し、現在では世界ランキング1位となっています。
小田凱人選手の年収は?
2023年7月の全英オープン(ウインブルドン)優勝後に確定している分だけで、小田凱人選手の年収は3,500万円〜4,000万円前後と思われます。