ガラス玉はイミテーション?悠久の歴史があるビーズアクセサリーへのこだわりも楽しい!【あさイチ】

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こんにちは鳥巣です。4/22のあさイチでは、広島市のビーズ会社から中継されるようです。私が子供の頃から、女の子たちの間ではビーズのアクセサリを作るのは流行っていましたが、男の私には縁がありませんでした。女の子たちも大人になるにしたがって、もうちょっと高級な(高価な)アクセサリーに興味が移っていったのか、普段の生活の中で見かけることは少なくなってしまいました。そんなビーズには果てしなく長い歴史があるのだと知って、ちょっと調べてみました。

ビーズの起源は果てしなく古かった!?

学校の教科書にも載っていましたが、昔の古墳などから副葬品の勾玉(まがたま)などが出土することがあります。古墳時代といえば今から1,500年ほど前のことですが、それ以前の、弥生時代中期頃には、ガラスの勾玉が日本国内でも作られていたのではないかといわれています。

その証拠に、弥生時代後期の遺跡からは、ガラス炉の跡だと考えられるものが見つかっているのだそうです。つまり日本でも2000年も前から、国産のガラスビーズがあったということになります。

一方海外では、貝殻などがビーズとして使われていた時代から時代は進み、今のビーズの主流である「ガラスビーズ」が誕生します。古代エジプトの時代(約5000年前)から存在したといわれていますが、詳細はまだよくわかっていません。

その後、紀元前200~300年頃には、直径5ミリ以下のガラスビーズが、インドで盛んに作られるようになり、1200年頃になると中国でも製造されるようになりました。

ヨーロッパでも、11世紀には既にガラスビーズの製造が始まっていて、イタリアのヴェネチアでは宝石のイミテーションとして使われていたそうです。「ビーズって所詮、イミテーションでしょ」と思われている方もいますが、模造品だって立派な文化です。

ちなみに、日本国内で最古のビーズとされているのは北海道で、約2万年前の旧石器時代の遺跡から出土した、カンラン岩(火成岩の一種)の玉類がそうだといわれています。カンラン岩は北海道内の岩石ではないため、大陸から持ち込まれたものと思われます。

16世紀になると、チェコのボヘミア地方でもビーズ専用の溶鉱炉が設置されるなど、ガラスビーズの製造が盛んになりました。その後、17世紀にはオランダのアムステルダムでもガラスビーズの製造が盛んになります。

ヨーロッパで製造されたガラスビーズが日本へ伝わったのは、江戸時代のことです。鎖国下でも交易のあったオランダや中国を経由して、ヴェネチア産やオランダ産の「とんぼ玉」が入ってきました。これらのガラス製品のことを、当時は「ビードロ」と呼んで珍重していました。「ビードロ」の語源は、ポルトガル語の「vidro(ヴィドロ)」で、ガラスを意味する言葉です。

 「オランダ玉」などと呼ばれて、大変人気が高かったというガラスビーズは、南蛮貿易を通じてその技術が伝わった、長崎のガラス職人が最初に国内で作り始めたそうです。そしてその後、大阪、京都、江戸へとその技術が伝わっていきました。

しかしそれ以前の日本には、京都の正倉院に、数十万個のガラス玉とともに、ガラス玉の製造のための原材科・燃料などを記した8世紀頃の文書が収蔵されています。

正倉院のガラス玉は科学的な検査で調べたところ、その成分が国産であることが確認されているそうなのです。つまりガラスビーズは、大昔から世界中のいたるところで、その土地の素材を使って独自のデザインと技法で作られていたと考えられています。

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ビーズ(ガラス)はやっぱりイミテーション(偽物)?

テレビや映画などでは、偽物のダイヤなどの宝石を指して、「タダのガラス玉」などと蔑むことがあります。しかし近年ではスワロフスキーなどの高価な”ガラス玉”が流行り、他の宝飾品と同じように珍重されています。

スワロフスキーは、1895年に創業者ダニエル・スワロフスキー(Daniel Swarovski)によって、クリスタルガラス製造会社としてオーストリアにて創立されました。

現在、ガラスビーズは様々な国で作られていますが、種のような小さなシードビーズを生産している国は、日本、チェコ、フランス、インドの4か国だけです。日本には3社がありますが、その中の「トーホー株式会社」が、今回中継される広島市のガラスメーカーです。

国産のグラスビーズは、各社とも世界トップクラスの品質で、規格の良さでは他の国のビーズに比べて圧倒的と評価されています。それは、ほとんど誤差のない最高級品質のビーズとして世界的に知られています。

それはビーズに糸やテグスを通して製品になったときに、顕著な差が表れるといいます。一つ一つのビーズが精巧に作られていないと、完成品になったときに表面がガタガタになって美しくないわけです。そういった意味でも日本産ビーズの均一さは見事なものです。

グラスビーズの比較(出典:トーホー株式会社)
グラスビーズの比較(出典:トーホー株式会社)

またビーズにもたくさんの種類があります。丸ビーズ(小・中・大・特大、特小)、竹ビーズ、六角ビーズ、内角ビーズ、三角ビーズ、四角ビーズ、勾玉ビーズなどの他にも、表面がランダムにカットされて不思議な輝きを生み出すスリーカットビーズ、ツイストビーズ、筒状の一辺がカットされたシャーロットビーズなどのバリエーションがあるようです。

私は宝飾品や時計にはあまり拘りがなく、指輪は結婚指輪だけ、腕時計も20年前に買ったカシオの時計です。女性には宝飾品にこだわりを持った方も多いと思いますが、私の身近ではこだわりの強い人は少ないようです。

もちろん本物の宝石にはそれなりの良さがあるのだとは思いますが、ガラスで作られたイミテーションが”格下”だとは思いません。数百万円もする宝石を見せびらかす人からすれば、「所詮はイミテーションね」となるのかもしれませんが、それでも自分が気に入っているものなら、「イミテーションだっていいじゃないか!」となるのだと思います。価値観の違いでしょうか?

トーホー株式会社

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まとめ

ビーズの起源は果てしなく古かった!?

貝殻などがビーズとして使われていた時代から時代は進み、今のビーズの主流である「ガラスビーズ」が誕生したのは、古代エジプトの時代(約5000年前)だといわれています。その後、紀元前200~300年頃には、直径5ミリ以下のガラスビーズが、インドで盛んに作られるようになり、1200年頃になると中国でも製造されるようになりました。京都の正倉院には、数十万個のガラス玉とともに、ガラス玉の製造のための原材科・燃料などを記した8世紀頃の文書が収蔵されています。正倉院のガラス玉は科学的な検査で調べたところ、その成分が国産であることが確認されているそうです。

ビーズ(ガラス)はやっぱりイミテーション(偽物)?

国産のグラスビーズは、各社とも世界トップクラスの品質で、規格の良さでは他の国のビーズに比べて圧倒的と評価されています。それは、ほとんど誤差のない最高級品質のビーズとして世界的に知られています。それはビーズに糸やテグスを通して製品になったときに、顕著な差が表れるといいます。一つ一つのビーズが精巧に作られていないと、完成品になったときに表面がガタガタになって美しくないわけです。そういった意味でも日本産ビーズの均一さは見事なものです。

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