こんにちは鳥巣です。4/15のあさイチでは、奈良県五條市にある「てるてる坊主のお寺」から中継されるようです。子供の頃には遠足や運動会の前にはテルテル坊主を作って軒先にぶら下げたものですが、その起源はいつ頃からあるのでしょうか?ちょっと気になったので調べてみました。
軒先にテルテル坊主をぶら下げる意味は?その発祥は?
日本の風習として定着してきたテルテル坊主ですが、その起源は中国のようです。やがてそれが日本に伝わったといわれています。
てるてる坊主の起源には色々ありますが、日本では江戸時代の浮世絵や川柳に登場していることから、江戸時代には風習として広まっていたようです。
江戸時代の儒学者が書いた本には、天を照らす「照法師(てるほうし)」や、ほかにも「照れ照れ法師」、「てりてり坊主」という呼び方があったようです。儒学はもともと中国の学問であることから、テルテル坊主も中国発祥のものと考えるのが自然です。
日本では丸い坊主頭がトレードマークのテルテル坊主ですが、中国では別の姿で登場します。古くから中国では、雨が止んでほしいときに「掃晴娘(さおちんにゃん)」と呼ばれる女の子をかたどった紙人形を吊るす風習がありました。
この掃晴娘は、大雨が続いたときにほうきで雨雲をはらい、自分の命を捧げて雨を止ませたという言い伝えのモデルとして有名な存在です。かつて日本武尊(ヤマトタケル)命が、荒れ狂う東京湾を舟で渡ろうとしたときに、その妃だった弟橘媛命(おとたちばなひめのみこと)が荒海に身を投げて海を鎮めたという伝説にも通ずるところがあります。
この中国の掃晴娘の話が、日本に伝わったあとに男の子に変わって、現在のてるてる坊主に変化したのではないかといわれています。
またどこの家庭でも、比較的手に入りやすい材料で簡単にできることから、子供に人気の存在になったのではないでしょうか?
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五條市のてるてる坊主を祀っているお寺はどこ?
それは奈良県五條市にある生蓮寺だと思われます。今から約1200年前の平安時代の初期に、嵯峨天皇の皇后様の安産祈願のために創建されたお寺です。
天皇の安産祈願のために建てられたお寺のため、本尊の地蔵菩薩は3m以上もある大きなお地蔵様です。安産と子供が元気に育つご利益があります。

生蓮寺は天皇の安産祈願のために建てられたお寺ですが、その後、高野山を開かれた弘法大師の空海上人が立ち寄られました。空海上人は、生蓮寺で旅の道中の晴れ祈願をされたことから、晴れ祈願のお寺としても知られています。
これが生蓮寺にてるてる坊主が祀られている所以だともいわれています。さすがの弘法大師も、天気には勝てないと悟っておられたのではないでしょうか?
生蓮寺では、梅雨から8月中旬まで、てるてる坊主をお祀りしているそうです。
寄足山 生蓮寺(よらせざん しょうれんじ)
- 奈良県五條市二見7丁目4-7
- 参拝時間:9:00~12:00、13:00~17:00
- 休み:なし
- URL:https://www.ozizou.jp/
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まとめ
軒先にテルテル坊主をぶら下げる意味は?その発祥は?
日本の風習として定着してきたテルテル坊主ですが、その起源は中国のようです。やがてそれが日本に伝わったといわれています。てるてる坊主の起源には色々ありますが、日本では江戸時代の浮世絵や川柳に登場していることから、江戸時代には風習として広まっていたようです。江戸時代の儒学者が書いた本には、天を照らす「照法師(てるほうし)」や、ほかにも「照れ照れ法師」、「てりてり坊主」という呼び方があったようです。儒学はもともと中国の学問であることから、テルテル坊主も中国発祥のものと考えるのが自然です。
五條市のてるてる坊主を祀っているお寺はどこ?
それは奈良県五條市にある生蓮寺です。今から約1200年前の平安時代の初期に、嵯峨天皇の皇后様の安産祈願のために創建されたお寺です。生蓮寺は天皇の安産祈願のために建てられたお寺ですが、その後、高野山を開かれた弘法大師の空海上人が立ち寄られました際に、生蓮寺で旅の道中の晴れ祈願をされたことから、晴れ祈願のお寺としても知られています。
